看護師は、資格を取ってキャリアアップすることも必要ですが、基本的なスキルをしっかり身につけておくことが前提です。患者を相手にする仕事なので、笑顔と挨拶は基本でしょう。
また、看護師に必要なスキルとしては、体力面でも精神面でもタフであることです。医療現場では、寝たきりのお年寄りの移動介助をはじめとする仕事がありますが、この作業には体力が欠かせません。
また、担当の患者が亡くなってしまう場合もあり、平常を保つことが求められます。あまり感情的にならず、看護師としてどう行動すべきかを考えて、自分を客観視するスキルも大切です。
そして、医療現場は常に進化しているため、学生時代に習った知識がいつまでも通用するわけではありません。そこで、勉強会や研究会へ参加して、知識や技術の向上を図ることが大切です。働きながら、認定看護師や専門看護師、保健師、助産師など資格取得を目指すのもいいでしょう。
さらに、医療現場では、医師や看護師はもちろん、介護士、理学療法士、作業療法士などが、連携して患者をケアします。そのため、コミュニケーションスキルが必要であり、このスキルは患者とのやりとりをする際にも必要になるものです。
高齢者や子どもを相手にすることもあるため、患者一人ひとりに合わせた接し方ができるよう、配慮することも忘れてはいけません。そのほかにも、患者の立場に立って共感できる想像力を身につけることも求められるでしょう。